CASE導入事例
【建設業】工程管理Webシステム導入
建設業:株式会社新日本環境様(40名)
太陽光・蓄電池・省エネの施工や住宅リフォームを手掛ける新日本環境様では、昨今の電化需要拡大を受け多くの工事依頼・相談が寄せられる状況にあり、より効率的な工程管理手法を模索されておりました。お客様への現地調査や工事工程の調整、協力会社様への依頼など、工程は多岐にわたるうえ変更も多いため、自社に合ったものを求めたい想いを持ってらっしゃいました。
自社業務にあった完全カスタマイズのシステムを
世間に工程管理のツール、場合によっては無料のカレンダーツールなどはあるものの、どうしても自社独自の表現や専門用語など、実業務に即した「社員が業務を進めやすい」ものはなく、自社向けにカスタマイズ開発を行いたい想いから弊社にお声がけ頂きました。
徹底したヒアリングで実業務理解を
開発したWebシステムを納品した弊社を待っていたのは「忌憚ないお叱り」の言葉でした。システム開発の「開発要件」は理解していたものの、実業務への理解、実際の関係各所との連絡フロー、リスケの頻度や調整の困難さなど、社員の皆様の動きを弊社が全く理解できていなかった事を痛感した瞬間となります。
幸いな事に改修のチャンスを頂けた弊社は、より徹底したヒアリングを実施させて頂く事とし、社員皆様も多くの時間を割いて下さり、本当に「現場が使える」システムの実現を目指しました。
開発画面を一緒に見て頂き、将来的な使い方も想像
双方で確認しあえるテスト環境を構築。社員様の中で担当を割り当てて頂き「開発→即、動作確認→フィードバック」というサイクルを繰り返しました。これを経て、例えば「文字数の幅」や「それに必要な枠」など、実際に業務を行う方が求めるUI/UX(触れやすさ・分かりやすさ)に関しても理解不足であった事を痛感しつつ、社員様の協力を経て一つ一つ形になっていきました。
情報共有と工程の明確な可視化を実現
前述の「改修」による想定以上のタイムロスでご迷惑をおかけしたものの、「自分たちに合った」システムを完成、再納品致しました。カレンダーによる重複状況の確認やそれに伴う工程修正、協力会社様や部材に応じた必要事項の自動選択など、やや属人化した感覚やノウハウ、またアナログな手法で管理していた事をWeb上で可視化、修正や変更をすぐに行えるようにし、効率化に貢献させて頂く事ができました。
社員皆様の「システム開発」への理解が促進
本来であれば事例ページに掲載できる内容ではなく、初回納品のお叱りを踏まえると弊社にとっては「失敗事例」とも言える状況です。ただ、そのような中で新日本環境様からは「システム開発の進め方をこちらも理解できた」「ITとか詳しい者が少なくて迷惑をかけた。勉強になった」などの嬉しく温かいお言葉を頂き、次期開発やバージョンアップに関しても相談したいとおっしゃって頂きました。
新日本環境様でのシステム開発事例は、プロとしてお客様の課題や要望を理解しきれなかった戒め、そしてチャンスを頂いて勉強させて頂いた最高の事例として私たちの財産となっております。